栗っ子が紡いだあの日々

39.実際に見たり、聞いたり、訪ねたり、探し求める「学び方」を

5月の下旬、朗宏さんが持ってきてくれた`母親の実家の昔の写真´をきっかけに動き始めた子どもたちもいました。 「先生、屋根のつくりについて調べてきたよ。」 8時前、運動会のリレーの練習に向かう祐菜さんから声をかけられました。職員室の机の上には...
栗っ子が紡いだあの日々

38.何とも微笑ましい日記が…

あなた方が毎日教室に運んできてくれる桑の葉を食べ続けていた蚕は、日に日に大きく成長していきました。その成長の早さは、わたしたちが想像していたよりもずっと早く、わたしたちを驚かせていました。あれだけ桑の葉をむしゃむしゃ食べ続けていれば当然かも...
栗っ子が紡いだあの日々

37.「まぶし」を手にした日の日記から

ぼくは今日、回転まぶしを見た。感しょくは、ダンボールやあつ紙みたいな感しょくだった。木の板みたいだと思ったけど、ダンボールみたいだった。かいこが入るところだから大きいと思ったら小さかった。回転というから、くるくる回るのかと思ったら回らなかっ...
栗っ子が紡いだあの日々

36.実際に黒川で使われていたまぶしを手に

翌日の1校時目に、早速、優人さんと玄太さんから「まぶし」の紹介がありました。どのように発見したのかを落ち着いて話してくれた2人は、何とも誇らしそうな表情でした。    優人さんと玄太さんの表情、想像できますよね…。  その後、まぶしを自由に...
栗っ子が紡いだあの日々

35.感動というか感激した自分を今でも思い返すことができます

考えたことや思ったことを実行に移すための原動力の一つに、活動そのものの魅力があります。しかし、魅力があるだけでは難しく、子どもたちにとって魅力のある活動であっても、継続していくことは簡単なことではありません。当時のあなた方もそうだったと思い...
栗っ子が紡いだあの日々

34.目的の物を手に入れても、決してその時の満足感で終わらない

養蚕業の道具については、わたし自身もすでに数軒聞いていました。しかし、なかなか見つからないでいたところに、3人が探し出してきてくれた「まぶし」でした。わたしに言われたのではなく、自分たちで考え、判断し、行動を起こし、ねばり強い探索の中で、か...
栗っ子が紡いだあの日々

33.優人さんの作文「まぶしを清水さんからゲットした」

今日の5校時にカイコについてのお話があった。その時に、玄太君と森ちゃんとでまぶしを探しに行こうかと、ひそひそ話をした。そして、汁守神社で待ち合わせをすることにした。学校を出て、急いで家に帰った。リュックサックにノートとふで箱、水とうをつめて...
栗っ子が紡いだあの日々

32.玄太さんの作文「びっくりぎょうてん蚕情報のまき」 

今日、中島先生の蚕の話を聞いている時に決めた。黒川に蚕情報を聞きに行こうと決めた。黒川の農家はどこら辺にあるのか迷いそうだったので、黒川に住んでいる優人をさそうことにした。優人もOKだったのでよかった。そして、森岡君もいっしょに行くことにな...
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31.仲間の主体的な言動が刺激に…

5月25日の放課後、図工室に向かって興奮気味に走ってきた優人さんと玄太さん。この日は、5校時目に総合的な学習の時間がありました。5年生2クラスが視聴覚室に集まり、「蚕についての情報交換」が行われました。さまざまな情報が交換されると、あなた方...
栗っ子が紡いだあの日々

30.とても貴重な道具が教室に

「先生!」 5月25日の夕方のことでした。興奮気味に大きな声をあげながら、図工室で作業していたわたしの所に向かって廊下を走ってくる人たちがいました。時間は17時ごろだったと思います。夕方の静かな校舎の中に、いるはずのない子どもの大きな声が近...